文化商店@WITH HARAJUKU HALLにて、ALL GREENの特別ブースが登場
2023年9月16日・17日、原宿のWITH HARAJUKU HALLにて「文化商店」が開催!ALL GREENも特別ブースを出店し、3種類のお茶の飲み比べセットをご来場のみなさまにお配りしました。
文化商店は「未来の文化となりえるブランド」が集まり、その取り組みを伝えていくイベント。当日はALL GREENの他にも、野菜の皮や芯、種までぜんぶ使った「ZENB」さんや持続可能な服づくりを行う「O0u」さんなど、衣・食・住・遊さまざまなジャンルのブランドが出店されていました。
「利き茶」が体験できるワークショップ。鎌倉時代から続くお茶遊びに触れて。
また、16日はALL GREENによる「利き茶」のワークショップも開催!もっと気軽にお茶のおいしさを知ってもらえるよう「数種類のお茶を飲み比べて銘柄を当てる」という、お茶遊びの文化を体験していただきました。
「利き茶」の文化が中国から日本に伝わったのは、鎌倉時代だと言われています。当時は「闘茶 (とうちゃ) 」と呼ばれ、主に武士や貴族の間で流行っていたそうです。
普段、何気なくお茶を飲んでいる方も多いと思いますが、実は品種や産地、製法によってお茶の味わいや香りは大きく変わります。ワークショップでは、「利き茶」を通じてお茶のおいしさや香りの違いを体験いただきました。
まずはALL GREENの代表よりみなさまへご挨拶。日本茶に関する基礎知識のご紹介やALL GREENを立ち上げたきっかけ、ブランドに込めた想いなどについてご紹介していきます。
「今回はシングルオリジンの緑茶5種類をご用意しました。みなさまには、お茶の色や味わい、香りの違いだけでそれぞれの品種を当てていただきます!」
シングルオリジンとは、直訳すると「単一産地」。「鹿児島県産のお茶」ではなく「鹿児島県の釜茶房まえづるさんがつくった“さえあかり”の釜炒り茶」のように、製法や品種、産地が明確に管理されたもののことを言います。今回はALL GREENの商品のように、茶葉を粉末にしてまるごと溶かして提供しました。
会場のテーブルには「煎茶(やぶきた)」と「抹茶(おくみどり)」「釜炒り茶(さえあかり)」「萎凋茶(おくはるか)」「煎茶(静7132)」と、緑茶の製法と品種が書かれた5枚の札とシングルオリジンティーがそれぞれ並んでいます。
利き茶に使用した5種類のお茶をご紹介!
まずは1ターン目の試飲から。お茶の品種がわかった状態で、それぞれの味わいや香りの特徴をALL GREENの代表が解説。製法の違いや旨み、栄養素の違いなどについて聞きながら飲み比べていきます。
【1】煎茶(やぶきた)
「煎茶は、恐らく日本人がいちばん良く飲んでいるお茶の製法。茶葉を日光に当てて育てるのが特徴です。長期間日光に当たることでカテキン量が増え、きりっとした旨みと適度な甘みのあるお茶になります」
【2】抹茶(おくみどり)
「抹茶は、茶葉を収穫する2〜3週間ほど前にチャノキに覆いをします。これによりカテキンの生成が抑えられ、テアニンやグルタミン酸といった旨み成分が茶葉に凝縮。煎茶と比べて色味や旨みが濃くなります」
【3】釜炒り茶(さえあかり)
「緑茶は、収穫後すぐに蒸して茶葉の発酵を抑止するのが一般的です。しかし、釜炒り茶は茶葉を蒸さずにフライパンのような釜で炒ることで発酵を抑止。やや黄色みのある緑色をしていて、トウモロコシに似た香ばしさが感じられます」
【4】萎凋茶(おくはるか)
「萎凋茶(いちょうちゃ)も珍しい製法のお茶です。お茶の多くは収穫後すぐに蒸したり炒ったりして発酵を抑止しますが、萎凋茶は収穫した茶葉をあえて置いておき、微発酵させます。これによって花のような甘い香りが茶葉から引き出され、独特な風味が味わえます」
【5】煎茶(静7132)
「お米に“あきたこまち”や“ささにしき”などの品種があることはご存じの方も多いはず。それと同じで、茶葉にもさまざまな品種があります。こちらは【1】でご紹介した煎茶(やぶきた)とはまた違う、静7132(しずなないちさんに)という品種です。クマリンという香り物質が含まれており、まるで桜餅のような甘い香りが特徴です」
試飲中、会場からは「本当に桜餅の香りがします!」という声や「トウモロコシのような香ばしさを感じたくて何度も飲んじゃいます」など、さまざまな声が聞こえてきました。
お口直しのお茶うけは、黄えんどう豆100%の「ZENB CHIPS」で。
ちなみに、今回のワークショップでは、文化商店に出展されていた「ZENB」さんより、利き茶のお口直しとして「ZENB CHIPS」をご提供いただきました。原材料は黄えんどう豆とオリーブオイル、岩塩だけ。黄えんどう豆をうす皮までぜんぶ使用。サクっとした食感で満足感があり、おやつや間食、おつまみとしてもおすすめです。
お茶の香りやそのときの気分に合わせてお茶うけを用意すると、ティータイムがもっと楽しいものになりそうですね。
試飲2ターン目は、いよいよ「利き茶」タイム!
さて、お口直しの後はいよいよ「利き茶」にチャレンジ!1ターン目で飲んだお茶の順番をシャッフルし、名前がわからない状態でテーブルに再度並べます。
ここからは、味わいや香りの違いだけでお茶の品種を予想していただきます!
最初に聞いたお茶の解説などをヒントに選んでいきますが、シャッフルされたことでみなさま「うーん」「あれ、難しい……」とお悩みのご様子。何度もお茶を飲み比べたり、「ZENB CHIPS」を食べてお口直しをしてみたりしながら考えていました。果たして、みなさまの「利き茶」の正解率は……!?
全員がお茶を選び終えたところで2ターン目は終了!
いよいよ、正解の発表です。「この品種だ!」と思うお茶の札を、みなさまそれぞれにあげていってもらいました。
1杯目、抹茶の「おくみどり」はなんと全員正解!利き茶の決め手は「濃いめの色味」だという方が多くいらっしゃいました。
その後も、2杯目、3杯目……とみなさまにすべてのお茶を予想してもらいました。5杯中、3杯以上正解したという方も多く、ワークショップを通じて、みなさますっかりお茶マニアになれたのではないでしょうか!
「今日はみなさま、ありがとうございました!緑茶のワークショップを通じて、少しでも緑茶って奥深いなって思っていただければ嬉しく思います」と、最後は参加者のみなさま全員にALL GREENを1箱ずつ進呈!たくさん当たった方も、予想が外れてしまった方も、ワークショップを通じて新しいお茶の楽しみ方を知るきっかけになれば、嬉しく思います。
予想以上に難しかった「利き茶」体験。でも、お茶への興味はさらにUP!
イベント終了後、参加者の一部の方にイベントの感想や好きだったお茶の品種について聞いてみました。
「今まで、お茶の品種まで気にしていなかったので新鮮でしたし、珍しい品種のお茶が一度にいろいろ味わえて嬉しかったです。それも、ただ飲み比べるだけでなく“闘茶”という新体験までできて、とても楽しい時間でした。それから、茶葉にはケールと同等以上の栄養があると知って驚きました。いつも捨てていた茶葉に、そんなに栄養があったなんて……!」
「今日飲み比べた品種の中では“おくはるか”が好きでした!それ以外のお茶も香りがとても良かったですね。“静7132”は、本当に桜餅の香りを感じたので、次に飲む機会があったらぜひ本物の桜餅とセットで味わいたいと思います。今日だけでお茶の知識がかなり深まりました」
「普段から家でおやつの時間に抹茶を飲んでいます。ちょっと苦いけれど、その苦みが好きだったりします。今日の飲み比べはちょっと難しかったですが、やっぱり抹茶がいちばんおいしいなと感じました!」
「やぶきたの香りがすごく好きでした。でも、釜炒り茶の香ばしい感じもいいなと思いましたね。どのお茶もすごくおいしかったです!産地や製法などいろいろお茶の話を聞くのが面白くて、もっといろいろ知りたいなと思いました。お茶への興味がさらに深まりました」
普段とは少し違うお茶の新体験。シングルオリジンティーの魅力をみなさまに楽しく味わっていただけたことがとてもよく伝わってきました。
毎月異なるお茶が定期便で届くALL GREENなら、自宅で気軽に利き茶体験もできますので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。